フィランド発、ナチプロイテーション映画。
荒涼とした美しいラップランドでマカロニウエスタンをやるという趣向。
大声でTHIS IS ジャンル映画‼︎ と声高に叫ぶタイプ。
監督のヤルマル・ベランダーは「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」を撮った人。
サミュ爺が出てるやつ。
これもれっきとしたフィンランド映画だけど、登場人物が皆英語を喋る映画。
海外マーケットを意識した…とかじゃなくて多分監督がジャンル映画好きなんじゃないしら?
タランティーノとか素直に好きなんだろうし。
イングロリアルバスターズとか気に入ってるのかな。
マクガフィンの金塊が、そのまんまの絵面で出てきたりしちゃう。
作りが隠すこともなくそういうノリなので、ドイツの戦車なのにT-55?とかは、最早一周回ってこういう映画でナチの戦車役を長年務めてきたT-55先生こそ適役とすら。
…なので同盟国時代の独フィン関係とか、ソ連と講和後のラップランド戦争とかの歴史的背景とかはあんま真面目に考える必要もないという。
文字通り(本当に文字通り)不死身の男の復讐劇ものを愉しむ。
子犬…殺しても死なない男…ジョンウィックも好きなんだろうなぁ…監督。