アァーーーーーー

ウォリアーズのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

ウォリアーズ(1979年製作の映画)
4.4
Twitterで突如「最高のB級映画を呟く」というハッシュタグが出回り「知らない映画ばかりだなー」と感心していたが、多く名前が挙がっていたのが本作。

結果、めちゃくちゃおもろかったです。

Z世代が観たらあまりにも現実味がなく「は?」となる事ばかりだと思うが、
多少な無理さは存在するものの、80年代のNYではあり得た物語。

まず、事前に各キャラクターやチーム設定を細部に至るまで作りこんだ印象。
各チームを見分ける方法としてのファッションやチームの人種構成に妙なリアリティとファンタジーが混ざり合って同居している。
例えば、複数人で構成されたチームが、次々襲いかかる敵チームから逃れ、最終的にはラスボスと戦う、という流れにはビーバップハイスクールのような日本のヤンキー漫画、もっといえばプレデターやエイリアンのようなSFエンタメ的ニュアンスも感じつつも、その他とは全く違う「NYのギャング抗争」という舞台に置き換えたのが個性的。

この映画が公開された当時、映画に影響されて実際にギャング抗争が起こったり、殺人事件が起こったそうで、そういった今でも日本のヤンキー漫画的な影響力が垣間見れる。

また、映像の編集も独特で、斜めにスライドする場面展開や、意識を繋ぐように差し込まれるコンマカット、あえて顔を見せない構図、当時のNYを感じさせる地下鉄やラジオ文化の在り方など、見どころ満載。

是非この題材を使って漫画化やリブートして欲しい。
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