荒野の狼

男はつらいよの荒野の狼のレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
4.0
『男はつらいよ』は、1969年に公開の『男はつらいよ』シリーズの1作目。ロケ地は、東京(ホテルニューオータニ)、京都(天橋立)、奈良(法起寺、唐招提寺、法隆寺、東大寺、奈良ホテル)。テレビドラマ版が先行していたためか、第一作であるにも関わらず、登場人物像やストーリー展開は、以後の作品と大きく異なる点はなく、安定した出来。敢えて異なる点を挙げれば、初登場の寅さんの着ているジャケットのデザインが定番のものとは違って白黒。寅さんの20年振りの帰宅や、さくらの結婚など、シリーズの中では大きな事件も、本作では無理なく映画の流れの中に納まっている。本作から、後の常連となる、とらやの家族、タコ社長(演、太宰久雄)、御前様(演、笠智衆)、源吉(演、佐藤蛾次郎)らが登場しているのには驚きである。
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