シンタロー

ブッシュ・ド・ノエルのシンタローのレビュー・感想・評価

ブッシュ・ド・ノエル(1999年製作の映画)
2.8
クリスマスまでの4日間を描くフランス映画。母イヴェットの再婚相手ジャン=ルイが急死し、久々に集まった3姉妹。ロシアレストランで歌手兼ダンサーとして働く長女ルーバは、母と離婚した病気の父スタニスラスと同居し、世話をしている独身。実は妻子ある不動産屋のジルベールと12年間不倫関係で、妊娠が発覚したが誰にも相談できずにいる。才色兼備の次女ソニアは、結婚し2人の子供に恵まれた専業主婦。裕福な理想の家族を築いているかのように見えるが、実は夫の浮気に悩んでいる。そんなソニアと正反対の性格で互いに反発し合っている三女ミラは、男より仕事のキャリアウーマン。子供の頃のあるトラウマからクリスマスが嫌い。25年前に別れた両親の久々の再会を兼ねたクリスマスパーティーを計画する中、一家の知られざる過去に触れることになり…。
クリスマス映画なんだから、ハッピーなものを想像していたら大間違い!ドロドロじゃねぇかよ!諸悪の根源はこの両親…うーん、最悪だね。お互い好き勝手浮気しといて、何が家族はいいもんだ、ぬかしてんのよ!ソニアとミラが反発し合うの、あんたらのせいでしょ。ジルベールも最低な嘘つき男でなぜこんなのと12年も…ただのハゲおやじだし!これだからおフランスは不倫大国なんていうイメージが付きまとうのではと思ってしまう。見所はクリスマスムードたっぷりなパリの街並みかな。あとカメラ目線で語るクリスマスのエピソードはおもしろかったです。
当時シャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールの共演が楽しみで京都のミニシアターへ観に行ったのが懐かしい。シャルロットは中性的な役柄にピッタリで、タバコもバイクも絵になり過ぎてました。ベアールは髪型のせいかな、前と顔が変わった感じがしました。もちろん綺麗なんですけどね。サビーネ・アゼマはさすがにこの役には老け過ぎな感じでしたけど、芸達者ぶりは見事で、コメディエンヌとしては1番光ってました。その他、豪華過ぎるキャストの絡みは見応えありましたけど、クリスマスに家族やパートナーと観たくなるような作品ではありませんでした。
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