まるまる

プレステージのまるまるのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
3.9
二コラ・テスラって、さしずめアメリカ版の安倍晴明とか役小角ですねーw
ファンタジックなバカでかい尾ヒレのついた実在の人。
テスラモーターズの日本版が出来たら、晴明モーターズって名前になるかな。
式神打てそうだ。買うw


ライバル関係にある手品師二人の抗争ミステリー。
話はヒュー・ジャックマンが公演中に溺死するところから始まります。
さすがのクリストファー・ノーラン印。
時間軸変えて、思わせぶり感アップしてます。
そうしないと、いくらデビッドボウイが演じてるとはいえ、ニコラテスラの胡散臭さがハンパ無くなりそうだもんなぁw

謎はラストが来る前に、
読めたで!ビシィ!!•̀.̫•́✧
のですがw
だからと言って遜色あるわけでなく、ドラマとして面白かったです。
むしろ、答え合わせ感が楽しかった。
「ほらみろ!ほらみろーww」的なw


キャプテン翼はじめ”ライバルは尊い”教がマンガを中心に流布されて久しいわけですが。
裏を返せば、たしかに俯瞰して見られるようになれば”ライバルは尊い”一面その通りで、時に相手に対して強い共感を覚えたりなのですが、その実、この映画で描かれてたようなドロドロした感情に囚われる事の方が多いわけで。
この映画でも、戦端を開いたあの事故は、単に切っ掛けでしかなかったし、開戦の大義名分でしかなくなってた。
そういうわけで、子供たちよ。マンガを読もう。
戦いの後は握手をしよう。
美しい作り話は、開闢以来連綿と培われてきた先人たちの知恵であるよと。
オス熊はメス熊を発情させるために子熊を殺しちゃうけど、人間は他人の子だって育てちゃうんだよと。
そうでない悲劇的なケースに陥った人達の多くは、物語が足りてないか、しょーもない物語で頭がいっぱいになってるからだよと。
そう力説したくなったのは、この映画見てたらちょっと怖くなったから(*'ω'*)
自分が経て来た道ではないけど、泥沼に突き進んでった彼らの気持ちは身に覚えあるなとw
特に開戦に至ったあの事故のあたり。
僕らはいつだって熊になり得るよなぁ。
もっと物語を。


話はマジシャンとマジシャンの対決の枠を超えて、科学への警鐘みたいなニュアンスも含んでたように思うのですが、エジソンとテスラの因縁が、このストーリーの構想に影響与えてるのかなとか思ったでした。


世にも奇妙な物語枠。
まるまる

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