ひかる

セブンティーン・アゲインのひかるのレビュー・感想・評価

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)
3.8
最近、夜のルーティンになったのか、時間が出来たのか、手持ちぶさたな様子で妹から「映画観ない?」と声をかけられ、なんとなくストーリーに目を通し、2人でこの作品に決める。平日の夜、梅雨の最中の暑さのなか、作品だけでも爽やかに、と。

主人公は。いわゆる中年と呼ばれる年となり、日々口からでるのは人生の岐路、20年前の選択への後悔ばかり。
そんな彼だからだろう。共に歩んできた妻には、とうとう離婚を言い渡され。子供達は彼の言葉など聞きもせず。
鶏が先か卵が先か。『ああ、あの20年前のあの試合で俺が。あの頃、確かに俺はヒーローだったのに』なおさら彼の思いは強まる。いまにもそう言わんばかりに。
そんな彼が。どういうわけか、そう思い続けた17歳の頃に戻るのだ。時間が、ではなく。姿が。変わったのは、37歳の身体から、17歳のあの頃の身体へだった。
そして。彼は。最大限にそれを利用し、妻と子供達に関わっていく。変えたかった、試合すらも。変化は起こせるのだろうか。

どんな選択を与えられても。結局は。結果は。

ラストが、爽やかに、微笑ましく。
面白かったです。
私には良い作品でした。

Netflixにて。 2023/06/27/。
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