ひかる

エンドロールのつづきのひかるのレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.9
〈彼の目の前にあったのは、新しく変わりゆく物と古きまま変わることのない物。
そのなかで、ただ彼は夢を追って。
そして変わりゆく物は姿を変え。
いま、彼のそばに。〉

この作品もだいぶ以前から観たかった物で、この度、DVDのレンタルにての鑑賞となりました。

厳格な父に連れられ、家族で映画を観に行った、主人公のサマイ。普段なら映画館など父の嫌うところだが、その日は、父の信仰する、カーリー女神の物の上映日だったからだ。
サモイにとって、何もかも、初めての映画館。そして振り返ると後方、映写室から伸びる光。
その光から写し出される光景。それに彼は魅了された。彼が映画に魅了された瞬間だった。
そしてそこから彼の行動ははじまり、やがてそれは『映画を作りたい』という意思に変わっていく。
そして、彼の強い意思は。周りも巻き込み。
やがて厳格な父をも納得させる。
夢を追って。サモイは行く。
エンドロールに。
映画が溢れていく。

サモイ少年の未来を思い、様々な思いが胸にこみあげた。

面白かったです。
私には良い作品でした。

TUTAYA・DVDレンタルにて。
2023/09/01/。

後日談。
レビュアー様のレビューを読ませて頂きましたところ、監督の自伝的作品とのこと、夢を叶えた少年がいたのだと、じんわりと嬉しくなりました。
レビュアー様、素敵なレビューをありがとうございます。
ひかる

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