(深夜に。１人での鑑賞です。)
ずいぶん前になります。
こちらの作品をみつけたのは。
私は地方の片田舎に住んでいることもあり、近くには大きな作品のみ上映する映画館しかないこと、そして、私自身が、(少し前まで)以前に比べ、大きな音が苦手になっていて、暫く映画館も敬遠していたこと、などで、みつけ次第チェックをつけ、作品の配信を待っていました。
そして、この度。配信を知り、鑑賞をさせて頂きました。
この作品の、目をそらさずにみる難しさといったら。
胸が痛み、辛く、切なく。涙が溢れました。
そして、つい最近亡くした祖母を思いました。
弱くなった祖母の、それでもまだ、元気が残っていた頃。皆が集まった時のことです。認知症の様子は酷い様子でしたが、わからないなりに、会話はしたいのだと、それを理解されないことに怒っていて、それが不憫で、悲しくなりました。そのことを思い出しました。
今回、この作品を鑑賞し、認知症を抱える人の感覚が幾らか伝わったように思います。
この『おかあさん』が、そして『お父さん』や『直子さん』も、どうか長くお元気であられますよう。
そして。つい最近亡くした祖母に。
「おばあちゃん。
もっと、いろんな事お喋りすれば良かったね。聞きたいことも、沢山あったのに。おかあさんのことも。
最期まで、遠くてごめんね。関われなくて。お母さんは、その分も大切にするからね。」
そして、母へ。
「心身共にどうか元気でいてね。どうか少しは頼ってね。」
こちらの作品ですが。
続きがあるようで。あまりに胸に響く切なさに、伸ばした手を一瞬怯ませてしまいますが、やはり鑑賞しておきたい。そう思います。
私には、良い作品でした。
Primevideoにて。 2023/08/20/。
