DORATARO

ブレックファスト・クラブのDORATAROのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
3.9
自己と他者との違いを認めること
アメリカでは80年代青春映画の傑作と名高い映画です。土曜の朝、補修で集められた全く異なるタイプの5人の男女。ガリ勉、お姫様、不良、スポーツ野郎に不思議ちゃん。スクールカーストにフォーカスし、いじめや恋愛、家庭の問題や個々のコンプレックスなど学生特有の鬱屈した不満や将来への不安がユーモラスにときにシリアスに描かれる。学生時代を経てきた誰もが誰かに共感しゾクッとさせるようなリアリティーがあります。

一人が不意にこう言う。「月曜日に会ったら話しかける?」何気ない一言だけどこの物語の核心に触れた気がした。互いの個性を認めあうことはできても周囲の目は無視できない。物語は自然に終わりを迎えるけど彼らの学校生活は来週からも続くのでした。
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