抹茶マラカス

ブレックファスト・クラブの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
1.5
 いつかは見ないとと思っていた青春ものの金字塔。なのだが。
 正直頭の20分で拒否反応出まくってた。補習をサボる勇気もない半端モノの癖に、作文はちっともやろうとしない。なんだこいつら。特に不良は、本を破ったり、目録ぐちゃぐちゃにしたり、図書室で火を使ったりで、その時点で死刑確定。何がバックグラウンドにあろうと許さねぇ。教師もそもそもそこにいるならちゃんと監督しろよ、とかクズなのは否めないし、図書館で飲食させているので同罪である。
 スクールカーストを可視化した時点で凄いのかもしれないが、個人的にはあくまでスクールカースト上位が理解した気になってるだけの作品だし、どの段階でも不良に肩入れする気持ちにならなかった。大体ラリってからじゃないと話せないぐらいなら、こいつらは友達でもなんでもない。酒飲まないと本音で喋ってないみたいな連中と同じだ。
 更に言えば、後に明かされる本音とそれまでの行動もちっとも噛み合わない。例えば、スポーツ馬鹿。いじめをしたことで相手を思いやれなかった事実に気づいたとか嘯くが、その直前のお嬢様へのしつこい処女か尋問に加わってるのは何だ。何も変わっていないじゃないか。
 教師もクソ、ラリって見た夢じゃないと乗り越えられないスクールカースト、というように学校をディストピアとして捉えて比喩的に描いた作品、と考えればまだ納得できる。