上海十月

地獄の英雄の上海十月のレビュー・感想・評価

地獄の英雄(1951年製作の映画)
4.5
「ジョーカー」のラストに”Ace in the hole”の広告が出てきて「地獄の英雄」の原題だと思わず声が出てしまった。”THE BIG CARNIVAL”でも公開されていて二つ題名があるのは、珍しい。たしかに主人公にとっての切り札という意味と本作の話として英雄は、穴の中という二重の意味では、少し地味かもしれない。それでビックカーニバル。たしかに穴の外は、カーニバルのように観覧車も回っている。内容は、容赦ないマスコミ批判である。マスコミが煽る記事そして、それにのっかる人々。今も昔も繰り返される事をワイルダーは、前半コメディで後半意地悪く描いた。この映画は、多くの映画人に影響を与えている。「クライマーズ・ハイ」でもサスペンダーの台詞を使っていた。「映像の世紀」第三集「それはマンハッタンから始まった」を見てたら1920年代にケンタッキーの青年が洞窟探検してたら落盤事故があい、その模様をラジオ中継した実話が出てくる。青年は、亡くなった。実話から発想されたと知る。
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