ヒロ

時計じかけのオレンジのヒロのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
昔見たけど細かい所忘れていたので、再視聴。ナッドサット語が分からないとちょっとはじめの辺り何言ってるか分からないな〜ってなりながら見た。(一緒に見てた人はそこでタルそうになってた)
シャイニングの方が個人的には好きですが、キューブリックの良さって、映像のアーティスティックさかな、と。絵になる構図、キャラクターデザイン。
人間は生物学的にも、本能的に暴力衝動があるそうですが、理性や知性が発達したからこそ、やっちゃいけない恐ろしい事悲しい事、ってストッパーがかかるらしいです。代わりにその欲求を満たすために、ホラーやアクション映画やゲームが発達し、満たされない欲求を無意識に補うそうな…。(なんか心理学のコラムで…)そう考えますと、アレックスが本来の暴力性を取り戻したのは仕様がない事なんか…とも思いますが(なんか解説サイト見ると『暴力衝動や性衝動を人間から切り離す難しさを伝える』とあり)、アレックスが病院から出てきた後の周りの被害者の暴力性の発露や、政治利用する周りの大人達の恐ろしさも(アレックスは一応14、5歳?って設定なんですね…)なんか、うん…。人間善人ぶっても皮1枚したは変わらない、皆同じ様に残虐になるって感じでした。
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