なーち

時計じかけのオレンジのなーちのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.8
【人工単語で何を言うとるか分からなさすぎる、どういう頭していたらこの作品作れるん?】

狂いすぎていて何とも評価が難しい作品だなと率直に感じた。映画で描かれている世界が一体どの年代なのかはよく分からないが、すでに世界観が独特すぎる。人間の髪型、服装とかは特に。あの牛乳みたいなのを飲むクラブみたいなのは何よ(笑)

序盤はとにかく暴力性の強い主人公アレックスが暴れ散らかすシーン、もうとにかく何でもあり、今の時代なら秒でアウトになる(笑)
そんな狂暴なアレックスは仲間に裏切られて警察に捕まるのだけれども、そこである実験の被験者に立候補する。その実験がヤバすぎた、悪人を良人にするために治療するのだけども、映画を瞼が閉じない器具をつけられて強制的に矯正されていく。あの絵面すごかったなあ。
なんやかんやあって治療に耐えて社会復帰したアレックスだったけれども、かつての仲間やかつて襲った家の作家と遭遇して復讐されたり、不運なことが続きまくる。最終政府に助けられたのだけれども、最後の最後で、、

とりあえずあの治療の考え方がおかしいんよね。強制的に映画を観させられて、暴力行為がだめだということを教えたりするのなんてぬるいぬるい。暴力的なことを考えただけで吐き気がするまで落とし込んどる。冷静に人間性が変わってないし、ある意味何の解決にもなってねえ(笑)
人間の暴力性をこういう風に描くとは思っていなかったし、どういう頭していたらここまでの設定考えられるの?
なーち

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