時計じかけのオレンジのVincentのレビュー・感想・評価

実に久々にキューブリック。
特徴的なカメラワークと音楽で若者アレックスの暴力シーンを美しく描写する。

いささか冗長な一つ一つのシーンもキューブリックの特徴。
役者は何度も何度も同じ演技したんだろうなと痛切に感じる。

暴力には暴力で。
人間の暴力性と人格改造の恐ろしさ、双方を描いた本作はやはり名作と思える出来だった。

エンディングでのアレックスの不気味な笑いは…
エンディングに様々な逸話があるが、これで良かったのでは。

何度も観れる映画ではないけど、何年かに一度忘れないために観るんだろうな。