Ryu

マイ・フェア・レディのRyuのレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.8
オードリー・ヘプバーンの代表作の一つとも数えられるミュージカル映画。
第37回アカデミー賞で作品賞をはじめ8部門に輝いた。

花売りの娘が、言語学者の猛レッスンを受け淑女へと成長していく物語。

【定期】オードリー・ヘプバーンが美しすぎる。
序盤のゴロツキ感満載のヘプバーンが思ったよりもハマっていてビックリしました。そこからの変貌ぶりはさすがの一言ですね。レッスンの時の色んな服装からドレスアップした姿まで、ホントに美しすぎます。ヘプバーンの美しさや競馬のシーンや舞踏会のシーンなどの煌びやかな画がとても可愛らしくて映像面での魅力がものすごかったです。
ミュージカルパートはヘプバーンの歌声ではなく吹き替えだったみたいですね。最強のゴーストシンガーと言われるマーニ・ニクソンという人が担当したみたいで、違和感全然なかったです。
ヒギンズ教授の女性蔑視だったり、男性の方が圧倒的に優れている という物言いだったり、度が過ぎた偏見はさすがにね〜。ヒギンズ教授はだいぶ誇張されてたと思いますが、やはり当時は男性優位だったり階級社会だったりがかなり残っていたんでしょうね。
イライザ父の中流階級になったあとの皮肉めいた感じやヒギンズ母の態度のデカい男に負けるなって感じだったり、それぞれのお父さんお母さんのキャラクターも中々よかったです。
あのラストもいい塩梅だなぁと思いました。ヒギンズに一発かまして欲しかったという思いもありますが、あの完全に答えを出してない終わり方はちょうどいい感じがします。いつものように親くらい歳の離れたおっさんとゴリゴリの恋愛関係にならなかったのも個人的にはよかったです。
オスカーを獲ってるだけあり、美術面と音楽面の魅力を存分に感じることのできる作品だと思いました。
Ryu

Ryu