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マイ・フェア・レディのkanegon69のレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
4.3
とっても楽しめました!
下品な言葉を使う花売りの娘イライザ。ひょんなことから言語学者のヒギンズ教授が大佐と賭けをし、6カ月でこの下品で言葉遣いも酷い娘を鍛え、社交界にデビューできるかどうかの実験を行うことに。教授は毎日徹底して正しい言葉遣い、礼儀作法などレディとして必要なことを教え込んでいく。最初は単調な発音練習に嫌がっていたイライザも、いつしか気品あふれるレディへとなっていく。そして舞踏会の場へと乗り込むが、、

ある意味、シンデレラストーリーですが、ミュージカルとして陽気で楽しいシーンが多いですね。古き良き英国の雰囲気もとてもよく出ていました。オードリー・ヘップバーンはやっぱり光ってますよね~。レディとして舞踏会にデビューしたシーンではもはや異次元のようなオーラを出していました。

成功に終わった後の様子が実に興味深かったですね。イライザが出ていった後、教授や大佐まで落ち着かなくなり、おろおろしだし、必死で男性の立場を主張する。どうして女性は男性みたいになれないのか、と歌う歌詞を聞いていると、あぁ、とっても男性的な視点で面白いなぁと思いました。同時にイライザの失望感、怒りもすごくわかります。こりゃぁ、男性が失敗しがちなパターンだなと、ニタニタ笑ってみていました。そしてエンディング。余韻の残るシーン。イライザとヒギンズ教授の目が合う最後。心が通い合う瞬間。いいですねぇ。
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