シネフィルmonk

市民ケーンのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
4.2
オーソン・ウェルズが25歳で監督・製作・脚本・主演を手掛けた不朽の名作。実在した新聞王ハーストをモデルに破産寸前の新聞社を次々と吸収して一代でニューヨーク1の新聞に育て上げ、他の事業にも手を広げて絶大な富と名声を得たケーン。

フビライ・ハンが住んだとされる理想郷「キサナドゥ」の豪邸に暮らしたが、晩年は彼のエゴから友人も敵視、妻は去り、愛人も自殺する…。ケーンの死後、謎の言葉を探ろうと新聞記者が取材した関係者の証言から回想形式で虚像と実像が明かされていく。パン・フォーカス、長回し、ローアングルを多用した映像表現などや、CGのない時代にヒトラーや時の政治家らと握手する映像を作成したり、70年前の映画とは思えない画期的な撮影、編集スタイルがいまでも評価されている。
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