黒羊

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編の黒羊のレビュー・感想・評価

4.8
「劇場版機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編」

宇宙世紀0079
サイド3がジオン公国を
名乗り、独立戦争を
挑み、人類の半数が
死亡し半年が過ぎた…

波平さんのナレーションが聞けるのもこれがラスト!劇場版三部作もいよいよファイナル!

【生と死の間(はざま)をひたすらに駆け、そしてーーなお生きようと…】

地球の領土の殆どを失ったジオン公国軍。しかし、残存兵力を宇宙へ結集させ、地球から宇宙へと反撃に転じた連邦軍に対し、拠点で待ち構える。

人類の革新、「ニュータイプ能力」にほぼ目覚め、桁違いの戦闘力を発揮し、敵を撃破していく第13独立部隊・モビルスーツ「ガンダム」を駆るエースパイロット「アムロ・レイ」。

【戦場に舞う炎は、星の光をかくし故郷への道すら見失わせるーー】

第13独立部隊を撃破する為、追い続けていたジオン公国軍のエースパイロット、シャア・アズナブル大佐。ニュータイプ能力はアムロには及ばないが、突出したニュータイプ能力を持つ女性パイロット「ララァ・スン」を引き連れ、アムロと戦う。

シャアにとってララァはかけがえのない存在。しかし彼女はシャアに敬意を払いつつも、アムロとの戦闘中、「全ての概念を超えた理解」をアムロと共有してしまう。

この三人の出会いこそ、この先の「宇宙世紀」に、15年程影響を与え続ける事になるんですよね…
人の数倍能力があったニュータイプは、その感性・能力のお陰で、人の数倍苦しみ続けるんですよね。

散っていく者、生き残る者の人間ドラマも描きつつ、殆どがバトルシーンという見せ場続き!
伝説の「ラストシューティング」から、奇跡のラストまで、素晴らしい編集、新カットで魅せてくれるのであっという間。

二十代の頃、同棲していた彼女にこの三部作を観せたら…この3作目では嗚咽全開で泣いてました。
まさに「自分の原点」とも言える映画に共感してくれたのはホンマに嬉しかったなぁ。今もどこかで元気に暮らしているんかな。ええ思い出です。

小学校低学年〜中学年の頃に、テレビの再放送を何度も観て、何機もプラモデルを作った「ガンダム」。

しかし…
元SMAPの稲垣メンバーもテレビで言っていましたが、

「当時、子供はこのアニメを観ていいのか!?ってくらい衝撃でした!」

と、小学校5年〜6年の頃にリアルタイムで観た(稲垣メンバーは俺の一歳上)、機動戦士ガンダムの正統な続編…

「機動戦士Zガンダム」

も、おいどんの心に強く刻まれています。
「刻の涙」はまだ輝いている!

これから先も、ワシらみたいなおっさんに向けて、そして若い新たなファンに向けても、「宇宙世紀」の物語が生まれる事を願いつつ…

劇中、監督からの最後のメッセージで締めくくりたいと思います!

And now in anticipation of
your insight into the future.

そして今は、皆様一人一人の
未来の洞察力に期待します。

(パンフレットより)

おしまい。


※ガンダム三部作のDVDで「特別版」というものがありますが、出来が悪いので観てはいけません。
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