どーもキューブ

クロッカーズのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

クロッカーズ(1995年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

スパイクリーの 飲みすぎの胃



スパイクリー脚本監督、原作脚本リチャードプライス。製作マーティンスコセッシ。

スパイクリーの麻薬を扱った映画。

しかし、本作には通例的なイメージする麻薬映画とは一味違う。

殺人事件を追う執拗なハーヴィカイテル。

とにか嫌らしく、腹立たしいほどしつこい。

温厚冷静な非情ボス、デルロイリンドー。

彼に動かされるパシリさばきギャング、メキーファイファー。

彼の兄真面目なイサイアワシントン。

二人の兄弟の存在感が本作の見せ場だ。

イサイアの働く飲食店に不良黒人がやってきて無理難題を言うシーンの素晴らしさ、イサイアの言葉の重み。

メキーファイファーの状況が次第に差し迫り縮まってくる胃の痛み、リー監督の描写。

それまて娯楽一辺倒だった麻薬映画に面白いカラフルな画面処理

原作のキャラクターをスリルあるドラマに仕立てたスパイクリーの重厚感ある一味違うリーの味を出している。

スパイクリーが描くヤクの味は、メキーファイファーの胃の痛みのような苦痛に満ちた味だ。

 2009年3月23日 9時07分レビュー

追記
スコセッシミーツスパイクリー作品。一連のユニバーサルの契約解除期前のスパイクリー油のりのり期間作品。

今スパイクリー、コッポラみたく、教授やったりしていて、なかなか、寡作になってきてます。「オールドボーイ」でズッコケマシタカラネ。

新作撮ってるみたいですが、はやくはやく。ツィッターホロー情報。

本作の飲食店で働くウェイターが、たまに頭に出てくる。冷静の男としてだ。

目の前の荒狂う人間にあなたは、落ち着いていられるのかいと!

本作のタイトルが書いてある野球帽を兄からなぜかもらう。が、あまり被らず、破棄した。

あとジャケのイラストが、「バニーレークは行方不明」に似ていることが、今たまたま追記コメうちながら目に入り、思った。
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