このレビューはネタバレを含みます
スパイクリーの 飲みすぎの胃
スパイクリー脚本監督、原作脚本リチャードプライス。製作マーティンスコセッシ。
スパイクリーの麻薬を扱った映画。
しかし、本作には通例的なイメージする麻薬映画とは一味違う。
殺人事件を追う執拗なハーヴィカイテル。
とにか嫌らしく、腹立たしいほどしつこい。
温厚冷静な非情ボス、デルロイリンドー。
彼に動かされるパシリさばきギャング、メキーファイファー。
彼の兄真面目なイサイアワシントン。
二人の兄弟の存在感が本作の見せ場だ。
イサイアの働く飲食店に不良黒人がやってきて無理難題を言うシーンの素晴らしさ、イサイアの言葉の重み。
メキーファイファーの状況が次第に差し迫り縮まってくる胃の痛み、リー監督の描写。
それまて娯楽一辺倒だった麻薬映画に面白いカラフルな画面処理
原作のキャラクターをスリルあるドラマに仕立てたスパイクリーの重厚感ある一味違うリーの味を出している。
スパイクリーが描くヤクの味は、メキーファイファーの胃の痛みのような苦痛に満ちた味だ。
2009年3月23日 9時07分レビュー
追記
スコセッシミーツスパイクリー作品。一連のユニバーサルの契約解除期前のスパイクリー油のりのり期間作品。
今スパイクリー、コッポラみたく、教授やったりしていて、なかなか、寡作になってきてます。「オールドボーイ」でズッコケマシタカラネ。
新作撮ってるみたいですが、はやくはやく。ツィッターホロー情報。
本作の飲食店で働くウェイターが、たまに頭に出てくる。冷静の男としてだ。
目の前の荒狂う人間にあなたは、落ち着いていられるのかいと!
本作のタイトルが書いてある野球帽を兄からなぜかもらう。が、あまり被らず、破棄した。
あとジャケのイラストが、「バニーレークは行方不明」に似ていることが、今たまたま追記コメうちながら目に入り、思った。