Jin

スタンド・バイ・ミーのJinのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
4.4
“あの12歳の時のような友達はもう2度とできない”



4人の少年が死体を探す2日間の旅に出る、青春映画の金字塔。

30年経っても色あせない。
脚本が最高。12歳の少年らしいくだらなさと、大人顔負けの深いセリフが最高の配合。
4人のキャラクターがそれぞれ魅力的で、その背景も垣間見えるから共感しやすい。

ロリーポップとかスタンドバイミーとか、音楽の挿入もいいし、柵の間から覗くひし形の画角など、映像も面白い。



“友人と疎遠になることはレストランの給仕が辞めるくらいよくあることだ”

新しい友達が次々と疎遠になるこの現象って不思議だ。
それでも古い友人はどこか心が繋がっているようで、この映画の「友情」の表現はつくづく核心を突いていると感じる。

小さな冒険が少年をあっという間に大人にする。
ノスタルジーを提供し続けるこの映画の88分は、そのコンパクトな長さも含め、素晴らしい。

物語の不思議なリアル感はスティーブンキングの原作の力なのだろう。
あらゆる少年青春映画って、ほとんどがこの映画の影響を感じる。
Jin

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