“こどもの全てはわからない”
行方不明になった娘を探すべく、SNSからメール、通話履歴まで、父親がネット上で情報を集める。物語全てが端末画面上で進む物語。
撮り方が面白い、の一言につきる。
新人監督らしいけど、細かく作り込まれていて楽しかった。
特に若い世代のSNS世界の立ち振る舞いがリアルだし、登場するアプリも本物ばかりですごく身近だった。
話もしっかりサスペンスチックで、ドキドキする。端末画面上だからこその、「画面上に溢れる余計な情報」がしっかり伏線として機能していて、無駄のない脚本だった。
ネットという一見冷徹な世界に広がる人間の温かみ。
ネットでは違う人間が演じられるし、子供の全てってたしかにわからない。
でも、だからこそ、家族はリアルな会話や繋がりが大切なんだろうなぁ。
スクリーンの大画面でみないと細かくて目が疲れそう。あと、普段からスマホ使う世代じゃないと理解できないかもなぁ。
父親の捜査力がすごすぎる。
最後は無理やりハッピーエンドじゃなくても良かったかもしれない。そこで大衆向けになっちゃった感じもする。