Jin

リトル・ダンサーのJinのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
3.8
“最初は体が堅いけど、踊りだすと何もかも忘れて、すべてが消えます。何もかも”



炭鉱労働者の父と兄、認知症の祖母、死んだ母親。決して裕福ではない家に生まれた少年が、バレエに目覚めていく話。


主人公の男の子の魅力がすごい。
楽しいことを一生懸命にやる、諦めないことの素晴らしさとそれを助ける家族。

男はボクシング、女はバレエの時代。
しかも兄と父は最も男くさい炭鉱労働者。そんな中でやりたいことをやろうっていう温かい話だった。
バレエの先生のぶっきらぼうなキャラが逆に温かい。

労働者のストライキと失業、当時の価値観や環境も分かりやすく表現しながら進んでいくので観やすかった。
バレエの割に音楽もポップで楽しかった。

心の豊かさって誰にも決められない。
自己表現って美しい。
Jin

Jin