あかつか

竹取物語のあかつかのレビュー・感想・評価

竹取物語(1987年製作の映画)
4.0
壮大で荘厳なSF映画なのかと思ったら、想像以上に『ET』。冒頭は『犬神家』や『アナベル』みたいなところもある。市川崑だもんね。

ご存知かぐや姫に沢口靖子。その父に三船敏郎。母に若尾文子。野山にまじりて竹を取りつつヨロズのことに使いける三船敏郎が、竹林で赤ん坊を見つける。成長し、絶世の美女として名を馳せたかぐやは、求婚してきた貴族に対して難題をふっかける…というのは義務教育でやった通り。求婚者の一人が中井貴一なので、なんとなく本命なのだなとわかる。だって他の求婚者って春風亭小朝とかだし。三船敏郎がいつもイライラしてるのは原作とはちょっと違うポイント。岸田今日子と加藤武もいるよ。

月ってのは不思議だよね。いつも地球の周りを回っていながら、常に同じ面を地球に向けているから、大昔の人がこんな物語を作りたくなるのもわかる。誰が作ったのか知らんが、竹✕月っていう身近なもののメディアミックス(違)の勝利よな。

中学の時の国語の先生が、「大昔の人にこんな想像力があったとは思えないから、これは実話なのではないか」という深いんだか浅いんだかわからん話をしてたの覚えてる。

竹ってホントにすくすく伸びる。この映画のかぐや姫みたいに。一晩で50cmくらい伸びるから見てて楽しい。
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