工藤蘭丸

ダラスの熱い日の工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

ダラスの熱い日(1973年製作の映画)
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1974年は、私が高校1年から2年の時だったけど、この年から映画雑誌の『スクリーン』を毎月買うようになり、時には『ロードショー』誌を万引きしたりもして😅、いよいよ本格的な映画ファンになったものでしたね。

今の『SCREEN』誌は、すっかり別物になってしまったけど、昔はスターの写真などばかりではなく、勉強になる記事も沢山あって有益な雑誌でした。特に、双葉十三郎さんの『ぼくの採点表』は、観る作品を選ぶ上で大いに参考にさせてもらったもので、それで高評価がついている作品は、出来るだけ観るようにしていたものでしたね。

その中には、たとえば『叫びとささやき』とか、高校生には難しすぎて、どこが良いのかちっとも分からないような作品もあったけど、おかげで食わず嫌いにはならずに済んで、そういう作品でも年齢を重ねるごとに理解出来るようになってきたし、高評価にも納得出来るようになったのは喜びだったかな。

ちなみに、双葉さんは映画に完璧はないということで、決して満点は付けない人だったんだけど、私もそれに倣って、ここの評価では満点は付けていません。

本作は、そんな1974年に公開された作品。双葉さんの評価は、そんなには高くなかったと思うけど、ケネディ暗殺の真相に迫るドキュメンタリー風の作品で、興味深かった思い出はありますね。