玉之丞

パンズ・ラビリンスの玉之丞のレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.0
【1944年のスペイン内戦化で、ギリシア神話の牧羊神(?)『パン』に偶然出会ったら、とんでもない事になった話】

10年程前に観ました。ストーリーを覚えているのにも関わらず、またあの頃と同じ様にジャケットに惹かれ鑑賞。

〈ストーリー〉
内戦で仕立て屋の父親を亡くしたオフィリア。妊娠中の母親カルメンと共に再婚相手のヴィダル大尉に引き取られる。

「男の子は父親のいる場所で生まなければならない」という信念をもつヴィダル大尉は基地に臨月の妻カルメンを呼び寄せる。

基地までの道中オフィリアは石像の片目を見つけてしまう。

辺りを見渡すオフィリアは森の中にある片目の外れた石像を見つけ、片目を嵌め込み物語が動きだす。

〈感想〉
以前の私もそうでしたが、コレはダークファンタジーである為、キラキラしたファンタジーを想像している方には、肩透かしを食うかも知れません。

●ココがダークファンタジー
① 出てくる妖精が少しキモい
②パンの試練(幻想)よりヴィダル大尉と基地での暮らし(現実)の方がよっぽど試練
③ ヴィダル大尉が追いかけくる姿はまさにホラー

●初対面の発言なんて気にしない!思いったらすぐ行動!

純粋無垢な少女は、突然出会う妖精や神の様な存在を受け入れ、試練を受ける。
 
ペイルマンの前に豪勢な食事を盛り付けられているが、それを一切手にするなと指示をされる。
掟を破りその豪勢な食事の一部、ぶどうを食べてしまう。そしてペイルマンが動きだし激昂する。
コレが私なら振り返った瞬間に失禁していたのかも知れない。それ位衝撃だった。


●前触れなく現れたパンに〈地底の王国の王女〉である事をすんなり受け入れられる位の無垢さが必要

妖精につれられ迷宮の中でパンと出会う。
振り替えればパン。
失禁。

〈まとめ〉
少し大人のファンタジー世界なので、少し大人になったと感じたタイミングで鑑賞する事をお勧めします!
玉之丞

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