どーもキューブ

イヴサンローランのどーもキューブのレビュー・感想・評価

イヴサンローラン(2010年製作の映画)
3.8
 イウ゛サンローランの孤独に乾杯


 2011年11月17日 21時34分

 

2010年ファントムフィルム提供、脚本監督ピエールトレトン。

見たかったドキュメンタリー、ファッションシリーズです。

ファッション映画おさらい。

まずイタリア、スーツと言えば「アルマーニ」
アルマーニのプライベートインタビュー満載のショーの様子等々、精力的で力強いアルマーニのドキュメンタリーだった。

それからフランス「VOGUE」編集部の編集長アナウインターのドキュメンタリー「ファッションが教えてくれること」
編集、こだわりの感覚、雑誌編集の過酷で超感覚的なVOGUEの内情を魅せてくれました。

またロバートアルトマン監督の「プレタポルテ」
様々奇抜な人物達のファッションショーのワンデイ物語、多層な人物でプレタポルテ内の群集人物を魅せてくれる大好きな作品。

という感じ。本作イウ゛サンローラン、ジャケット写真見た時

「イケメンっ!」と思わず叫ぶ

と同時に

「超ナイーブそう」

という印象。あと余計な妄想で、日本でこんな事想起するの私だけだと思いますが、

カナダからのホラーギーグ「デビィッドクローネンバーグ」に顔そっくり

というあらぬジャケ写追想。

イウ゛サンローランは、あとうちの親が時計を一つ持っていました、あとやっぱり財布!一体どんな映画だと?  

思い新作レンタル鑑賞となりました。





物語は、イウ゛サンローランのパートナーであった

ピエールベルジュのインタビュー中心にアーカイブ映像によるイウ゛サンローランと数々の写真を混ぜた

ピエールの追想に乗せたドキュメンタリーとなっています。
まさにピエールジュテームイヴというドキュメンタリーでございました。


イヤーびっくりしたのがもうその

ピエールといたイウ゛サンローランの
おびただしい

美への執着です!

とにもかくにも美術品を部屋に散りばめる

その日常

絶対に我々凡人だと

「その部屋落ち着かなくなぃ?」

と言いたくなる

素晴らしい内装、美術品、彫刻、テーブルの嵐に驚愕します!

それほど
イウ゛サンローランの美へのストイックな姿勢が見えてきます。

決して女性と交わらず、
インタビューされるピエールと共に

世界のファッション界に君臨し続けた

イウ゛サンローランの日常 

イウ゛サンローランのファッションショーの場面が少ないんですが、

本当に美しく奇抜で面白い
ファッション界、アパレル関係の方必見の目からイウ゛サンの必見ポイントです!

私花でつつまれたビキニと
胸元にデカいハートがある服が可愛いと思いました!いやいや全部スゴいんですけど。

ピエール曰わく

「ある領域」までには決して介入しないスタンス

なんですね。あくまで

絶対的な心服と支え

が基本でイウ゛サンローランは、展開された事がよくわかりました。

映画では美術品を売るシーンがインサートされます。

それは、初めてピエールがイウ゛サンローランを裏切ったように私には見えました。

イウ゛サンローランを亡くした気持ちに整理をつけたかったのかなと思ったりもしました。

決して埋没やポリシーを受け継いで業務を引き継ぐピエールでは、ないんですね。

そこが面白かったです。

あと彼の引退インタビュー
ドームみたいなとこのファッションショー(これ凄いです!さぶいぼ)

ゲストにサルコジ、

ミックジャガー、

アンディウォーホール、

カトリーヌドヌーブ、

ミッテラン大統領とアーカイブ映像ちらっと出現するんでよーく凝視願います。

確かにこれらの方のインタビュー、あとイウ゛サンローランの作品もっともっとも見たかったのも本音です。

さて
アパレル関係の方必見の

ファッション界の寵児

ドキュメンタリー、イウ゛サンローランについて

私は彼の淋しそうな

アンディウォーホールのイウ゛サンローランの絵

が彼をすべて象徴している気が本作を見て痛感しました、それは、

真の創作者の孤独な苦痛の顔にも見えます!


是非ファッション的イヴの総てをご覧ください!


追伸
高いけど、いつか

イウ゛サンローランの財布を買おうと本作を見て思った!

イウ゛サンローランの孤独に乾杯! 服をもうつくらない、その潔さ!だけど財布ほしい。
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