改名した三島こねこ

オーシャンズ12の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

オーシャンズ12(2004年製作の映画)
3.2
<概説>

勝手に"オーシャンズ11"なんて呼ばれた犯罪者たちが帰ってくる。カジノ強盗の報復で窮地に立たされた男達は、新たな仲間を加えて一発逆転を目指すことに。

<感想>

前作は見事な犯罪映画でした。

最初の仲間集めから徹頭徹尾カジノ強盗のために動いていて、人間ドラマは添えものくらいのもの。紅一点とはなんぞやとばかりの野郎ストーリーでフルスイング。好みがわかれはしますけれど、その分ハマるとたまらなく楽しかった。


一方の本作は犯罪映画というよりは人情ドラマ。

本作はむしろ窃盗パートが添えもので、全編にわたって色事が絡みます。さらに色事の最後には複雑な人間関係が展開され、そういったドラマ作品が好きな観客にはたまらない出来。

ここにおいてあまりに煩雑な犯罪計画は頭が混乱するだけ。犯罪映画ではありますが華麗な犯罪劇を無理にねじこんだりする方が、むしろ作品の完成度を下げていたやもしれません。


『オーシャンズ11』の続編としては素直に頷きにくいものの、一映画としてはさほど悪くない印象でした。

むしろこのまま人情ドラマに流れていった方がコンスタントにシリーズ化するなら制作側は都合がいいのかも…?