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ターミネーターのmarimoのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
3.9
T2の派手さは無いけども、タイムトラベルもののお約束をしっかり押さえた名作

追跡者と逃亡者
この普遍的なテンプレートにタイムトラベルや、ロボットというSF要素を盛り込む事で新しいエンタメ作品に昇華してしまったキャメロン様
(殺人魚フライングキラーとはなんだったのか)

未来における救世主の母親が狙われるという時間改変要素を織り交ぜることで、物語が時間軸にも立体的な広がりを増していて世界観の構築が秀逸

更に狙われるサラ・コナーを守るために
未来から送り込まれたカイル・キースが実は…と、なんかてんこ盛りの嬉しい展開

タイムトラベルにおける円環構造がシンプルかつ大胆に盛り込まれていて、上映当時の観客は鑑賞後に興奮が抑えられなかったはず

今でこそありきたりですが、
個人的にはシュタインズゲートで”世界線”の概念を全面に押し出すまでは、円環構造こそが綺麗な落としどころだったと勝手に思ってます

そんな意味でも、
本作はタイムスリップものとしても文句無しの満点

CGもない時代、高精度なアニマトロニクスもない時代だからこそのアイデアも魅力例えばターミネーターの内骨格のシーンで足を引きずっているように見えてしまうという技術的な壁
それを逆手に取って、直前のアクションシーンでターミネーターの足をトラックで引くシーンを入れることで"技術的な壁"に意味を持たせてしまうキャメロン先生の発想に脱帽だったりします

※ニューフェイトの予習1作目
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