このレビューはネタバレを含みます
阪急沿線のひと区間に暮らすも、交わることのない人波の中、それぞれの生き苦しさを抱える女性たちが、ひょんなことから遠からず近からず交わり、前を向いて強く歩き出すきっかけをお互いにもらうヒューマンドラマ。
一名、男性がいるけど、
基本的には
老若問わず
女性としての生の中で
強く生きる女性の物語。
学生時代に大阪の本屋で
平積みされてるのを
読もうか読むまいか悩んで読まなかった
一冊。
ガラケーが主流の当時としては
良いストーリーと思ったかもしれないけど
時代が変わったんだなー、
と思ってしまう。
現代に描くなら
もう少し
違う立場
つまり、主人公たちに
嫌な思いをさせてる人たちにも
フォーカスするだろうな、
と感じてしまう。
「生きづらさ」は誰しもが抱えている。
その意味では朝井リョウは
先駆的だったんだなー。
原作未読なのですが
原作はもう少し深みがあるんじゃないかなと
なんとなく感じた。