Null

胸騒ぎのNullのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

周囲に合わせて生きてきた男が、バケーションで知り合ったオランダ人に誘われ、訪れたオランダの家で、全てを失い、悪態をつくことすらできなくなる児童人身売買犯罪警鐘系サスペンス。

わずかなすれ違いから
違和感を覚えて…
そんな雰囲気がないこともないけど
そんなんじゃない。


のっけから悪意あるBGMによって
結末は予測される。


すれ違いの積み重ねは
「あの時あそこで判断できれば」
という視聴者への悪意だ。

残念ながら、そんなことはできない。
「お前が差し出した」ことになる。


胸糞かと言われると、
よくわからない。
子どもが目の前で舌を切られて拉致される。
クソだ。

しかし、それを目の当たりにしながら、
凶器はハサミしか出てきてない中で、
狂ったような抵抗を見せず、
言われるがままに裸になりラストを迎える、
ここにはもう少しリアリティがあっても良かった気がする。

というのも、
多くの視聴者が自分ならこうはならない、
などという勘違いをしてしまうから。
やるなら徹底的に。
視聴者が吐くほどに絶望に突き落として欲しかった。


リアリティといえば
バカンス先で、娘のぬいぐるみをわざわざ探しに行った夫の話に
反応する犯人夫婦の反応は
後から反芻するとなかなかにエグい。
ベジタリアンという属性(言葉選びが難しい;)を家庭に抱えていることも、
犯人夫婦は情報として受け取ったのだろう。

恐ろしや。
Null

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