Kuroita

ママの想い出のKuroitaのレビュー・感想・評価

ママの想い出(1948年製作の映画)
3.8
古き良きサンフランシスコの街並み。
ゆるい坂を登った先にある小さなつましい家。家族みんながママの元ひとつにまとまっている。
パパでさえママには敵わない。
一家の長がお金を稼いでくるパパではなくママだってことに新鮮味を覚えた。
経済的支えじゃなくて心の支柱がママだということ。子供たちの心を育むのがママだということ。
男っぽくて時にはモンスターペアレントみたいに自分の子供を助ける彼女だが、全てが子を想う気持ち由来だから仕方ない。
やめられない、止まらない、なのである。
ママが人生の中にある生も死も子供たちに見てほしいと、理解して欲しいと願う気持ち、怖がらないでと祈る気持ち、わかるなぁ。
豊かなチャイルドフットを生きた子供らが、自分の人生や経験を題材に世の中に出ていったり、小説を書き始めたりする。赤毛のアンのアンシャーリーや若草物語のジョーが自分の人生のストーリーを紡ぐ、自分のダイヤモンドを心にしっかりと持って生きていくように、ママの娘のカトリンもそうだったから、なんか嬉しかった。
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