Kuroita

ハンナとその姉妹のKuroitaのレビュー・感想・評価

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)
4.5
ウディアレン的な語り口で、
人物達が様々に交錯していく。
軽妙で不埒で、愛嬌があって、
どこか哲学的な心の声が、好きだった!

彼の切り取るNYの街の撮り方はやはり秀逸で、どこが嫌いかわかっているからこそ、素晴らしい画を撮れるのかなぁと思った。

ウディアレン演じる男が、私みたいで、
天と地を行ったり来たりするその様が、手に取るように理解できた。
最後の映画館の下りは、人間の単純な愚直さを、讃歌へと変えているようであり、
生きることへの愛情を感じた。

震えるやつほど、いい音だすよね。

ひ弱でねちっこい小さな人間でいようと思った。
Kuroita

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