らんらん

破れ傘長庵のらんらんのレビュー・感想・評価

破れ傘長庵(1963年製作の映画)
4.0
勝新太郎主演のモノクロ時代劇
あまり覚えてないけどたぶん不知火検校に近いテイストかと
表ではいいお医者さん、裏では人殺しにレイプとダーティーな勝新太郎が見られます

【あらすじ】
ケチで悪どい医者(中村鴈治郎)がいまして、3人の弟子(勝新太郎、伊達三郎、中村豊)と1人の養女(万里昌代)と暮らしている(旗本に妾として売るつもりで養女にしたらしい)

師が師なら弟子も弟子ってことで主人公の勝新太郎も悪どいことばかりやってます
ご近所の女将さん(角梨枝子)やその奉公人の娘(西岡慶子)と肉体関係をもっていたり(金目当て)、毒殺した猫を牡丹鍋と称して師匠たちに食べさせたり(雑巾の絞り汁的なw)
さらには万里昌代を平然とレイプ、とうとう破門になります(その際ゆすりで口止め料を獲得)

破門された勝新は独立して開業(無許可の偽医者)、相変わらず表ではいい顔を見せるのだが裏ではチンピラ多々良純とつるんで金と女目当ての悪行三昧
調子に乗りまくってる勝新は町で見かけた武家の奥さん(藤村志保)をモノにしようと考え、邪魔な夫(天知茂)に殺人の罪を着せて排除

念願の藤村志保を手に入れたのだが、ここから今までの悪行三昧の報いが訪れる、、、

【感想】
ラストは因果応報
万里昌代に毒を盛られ猛烈に悶え苦しむ勝新は町をフラフラ
助けを求めて近くにいる女性を見上げると、そこには勝新の悪行を知った藤村志保がいて、、、ズブリとw
ちょっと都合がいいかなぁって、くどいかなぁって思うけどいいラストです!

すごい悪逆非道でサイコパスな役なんだけど不思議とあまり嫌悪感はない
勝新太郎の魅力、愛嬌でなんか緩和されちゃう、その悪行っぷりをずっと見ていたいくらい
不知火検校もだけどこういうダーティーな主人公の勝新太郎っていいですよねー
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