青二歳

その夜は忘れないの青二歳のレビュー・感想・評価

その夜は忘れない(1962年製作の映画)
5.0
【祝!若尾文子映画祭】
17年後のヒロシマ。記念日を迎えるに際して、ヒロシマに残る傷痕を探す記者。しかし広島市民も被爆者もあからさまにしたがらない。傷痕に苦しむ者も口を閉ざし、過去として受け容れる者は記者を笑う。
ジャーナリズムの傲慢が際立つ。
記者は田宮二郎、広島で出会うファムファタールに若尾文子。

「ヒロシマの石」
…ひと昔前まで広島では川で簡単に骨が見つかったと聞いたことがあるが、劇中にもその描写がある。何万人もが一時に死ぬということはそのように"残る"ということなんだと身に詰まる。カンボジアでも簡単に人骨を拾えたことを思い出す。
「わたしはあのヒロシマの石なんですー」

なお、若尾文子の広島弁はちらっとしか聞けません…残念。エキストラの広島弁の女の子たちはかわいい。
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