くさむすび

籠の中の乙女のくさむすびのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.7
『聖なる鹿殺し』と同じく家父長制がテーマとなっているが、そこに指導や教育、抑えきれない欲望と好奇心といった味付けが上手くハマっていて、自分はこちらの方が好みだった。途中までは面白くないのが惜しいけど、中盤のナメるかナメないかの取引から間違えたかのように面白くなり、その後のオマージュラッシュには笑ってしまった。世の常識が通用しない閉鎖的な家族の日常を垣間見ている中で、自分には理解できないけど、この世界に生きているなら何の疑問も抱かずに育ってしまうだろうと思ってしまう恐ろしさがある。ある程度肉体も知能も発達してるであろう子供たちだからこそ余計に怖く感じる部分もあった。

今作をU-NEXTで見たが、モザイクの処理があまりにも雑すぎて集中できない。股間にモザイクは当たり前、クンニシーン、猫の死体にもモザイク。挿入シーンになると、画面の半分をボカシが覆い尽くす。これで集中出来るわけがないので、もっと上手くやってほしい。
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