COKO

籠の中の乙女のCOKOのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.4
子供を外の世界に一切出さず、外の世界のことも教えない父親。
清く正しく、一見幸せそうな家庭の中で、気持ち悪い狂気が進行していく。
「ブラックメルヘン」とでもいうのだろうか。

映像は爽やかだが耽美的で、ラストに向かうにつれてエログロ要素が強くなっていく。

映画全体の異様な静けさが印象に残る。
とにかく説明がない。音楽もない。
なのにぬるーっと盛り上がっていって、ラストは余韻を残される。

・「退廃的」「耽美的」といった単語にピンとくる方、
・難解な映画が好きな方、
・ヨーロッパを舞台にしたダークな雰囲気の映画が好きな方
・静かなひとときを過ごしたい方におすすめ。

セックスシーン(ラブシーンとは言わない、あえて)が多いので、文学的なカップルがデートで見ると逆に盛り上がるかも?と思った。
家族で見るのは絶対NG。
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