ひとり若尾文子映画祭5本目
これはホラーや…そこらへんのホラー映画が束になってかかっても敵わへんやつや…
デザイナーマチ子さまとお付き3人(あややじゅんこたまお)を次々と食い散らかして巨大化してゆく田宮二郎、シュッとした顔してやることがエグいわ自分。そんな二郎がそれぞれの女のもとに向かう時のシルエットが全部違うのが凝ってるし、光と影の見せ方もよう出来てるし、とどのつまりめちゃおもろい。
才能に恵まれ努力を惜しまず、人生をひとりで切り開いた女がいちばん欲しかった勲章は地位でも名声でもなく、愛だった。愛を得る喜びを知ってしまうことは、同時に愛を失う絶望を手にすることなのかもしれない。