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正義の行方のditaのレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
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さまざまな顔を見た。

自信にあふれた顔、当時の自分を信じたい顔、悔しさを噛み締め続ける顔、関わりがないからこそフラットに向き合える顔。だが司法の顔は見えず(見せず?)、事件の顔も森の中に吸い込まれてしまった。
めちゃめちゃ見入ったし後半の調査報道のところは少しワクワクしてしまっている自分の顔に気づいた瞬間に猛烈に泣きそうになった。

冤罪かどうかはわからない。でも、事実がはっきりしないまま刑が執行されたということは彼女たちの無念をも闇に葬ってしまったということではないのか。この死刑で彼女たちがまた殺されてしまったのだと個人的には思う。
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