さめむね

ミッドナイト・イン・パリのさめむねのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.7
エイドリアン・ブロディが演じるダリを目当てに鑑賞…だが出番が思っていたより少なかった!笑
あとパッケージからしてゴッホが出るのかと思ってたら出なかった!笑笑

けれど全然期待外れでは無かった。パリを愛する主人公を登場させるだけあり、物語の舞台であるパリの綺麗な街並みを惜しみなく画面に映していて、過去と現在のどちらの魅力もきちんと伝わってくる。終始流れる陽気な音楽と時々挟まる「天国と地獄」が作品の空気を創り出しており、視覚以外からもパリのお洒落さと楽しそうな空気を伝えてきた。
話の内容は個人的に、ヤマやオチと思えるシーンが無かったので単調的といえば単調的。けれど随所の台詞に響くものがあり、アドリアナの「私にとって過去は偉大なカリスマ」という台詞が印象的だった。ふふっとつい笑ったシーンは、探偵がタイムスリップして衛兵に追われるシーン。

教養とは何のためにあるのか改めて考えさせられた。芸術にルールなど無いのだろうが、感覚やセンスで愉しむのも一つ。正しい教養を身につけて作品の背景まで愉しむのも一つ。人生の楽しみを増やすのもまた教養なのだろうなと思った。パリに行きたい〜
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