さめむね

赤ひげのさめむねのレビュー・感想・評価

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.7
映画にしろ漫画にしろ、画面全てで状況を説明(人物に説明させない)できる作品には、名作が多い印象です。変に作り物感がなく、とてつもなくリアル。

印象的なシーンをいくつかメモ。

保本とお嬢さんが対峙するシーン。お嬢さんの身の上話に絆された保本の心情が、お嬢さんとの距離を段々と詰めていく動きに現れている。

はちすけの回想にて、お仲と再会した際の、風鈴がガーーーーっと鳴るシーン。

おとよの初登場時と、引き取って最初に飛び起きた時の影の演出。飛び起きた時に、目元だけ影が当たらないようにしている?演出がすごい。モノクロ映画だからこそ影の演出が映える。


ストーリーも人情溢れる内容で面白いのはさることながら、演出やカメラワーク、画角がとんでもなく面白いです。
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