タカナリ

緋牡丹博徒のタカナリのレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)
3.7
シリーズ第1弾。
背中に緋牡丹の刺青を持つ女博徒“緋牡丹のお竜”は、父の仇を探す中、旅先である渡世人と出会う。

任侠映画ではありますが、「父を殺した者への復讐」「旅先で悪人を成敗」という割とシンプルな内容です。難しいとこはあまりなく、コメディな部分もあるため、自然と作品に入り込めましたね。
 
まず、最初のお竜の口上が非常にカッコいい。真似したくなる。
そして、賭場でイカサマを見破ったり、男達をたった一人で相手したり、高倉健演じる渡世人・片桐といい感じになったりと、序盤から見所満載です。
強い女性は魅力的ですね。
最後の戦いもド派手で迫力もあって素晴らしかったです。熱くなりました。

驚いたのが、藤純子が今のお竜と昔のお竜のどちらも演じていたこと。
父親が生きていた頃のお竜ですが、いい所にお嫁に行くために習い事を一生懸命頑張っていて、仕草や佇まいも任侠からかけはなれています。今のお竜と比べると、同一人物かと疑うくらい違います。
この演じ分けは凄かったです。

このシリーズ初めて見ましたけど、思ったより楽しめました。
お竜の戦い、強面の男に対して啖呵を切ってる姿をもっと見たい。