半兵衛

サブウェイ・パニックの半兵衛のレビュー・感想・評価

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)
4.0
肝心のパニック部分は薄く、メインは地下鉄の一両を切り離し乗っ取ったロバート・ショウ一味と、彼らと対峙するウォルター・マッソーの警部補の無線での駆け引き。だがこれがとんでもなく面白く、地下から犯人はどう脱出するかという問題や、次々と起こるトラブルなど展開が巧みで息を呑んで見てしまう。そして合間に挟まれる色々なキャラクターのとぼけた会話が緊張をほぐす。
でもこの映画が凄いのは、犯行に気づかず眠ってたおばちゃんや動かない地下鉄を忍者のように見張る黒人の警官、現金を運ぶ二人の警官、アメリカの地下鉄を見学に来た日本人の鉄道関係者、犯人に乗っ取られた地下鉄に乗り合わせた刑事、ラストで容疑者の捜査でマッソーと共に行動する警官など本来なら端役の人たちの姿がメインのキャラと同等に頭に残ること。
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