ひかる

サイコのひかるのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1960年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

昔の映画は、あまり面白くなさそうだな〜と今まで避けていたが、意外と面白かった!
1960年の映画なのに、カットシーンや場面変換、演者の表情など現代の映画にも通じる部分があって、64年前とは思えなくて驚いた。だから、現代の映画と同じように楽しめたかなと思う。
この映画の技術は、どれも参考できるものばかりで映画界にかなり影響を与えたんだろうな〜と思った。

特に凄いなと思った点は、女性が運転しているときに別のセリフが出てくること。最初は盗聴してるのかなと思ったけど、そういう表現技術だと後々から気付いたときに、新鮮を感じた。
あとは、60年代って今より多重人格に理解がなかったと思うんだけど、あえて犯人を多重人格にしたのは当時の人々にとって新鮮だったんじゃないかなと思った。(むしろ、多重人格とか精神病を患った人は迫害されていた時代なんじゃないかな?)

犯人は、マザコンだったね。独裁者の母親に支配されて愛憎の感情を持っていたけど、母親がいなくなると何もできないみたいな。母親と二人だけの世界を望んでいたのに、母親に愛人ができると嫉妬して二人とも殺害しちゃって。母親がいないことを否定したくて、遺体を盗んで部屋に保管するところ、まさに歪んだ愛だよね。
母親の呪縛から開放されて、本当の自分として人生を過ごしてほしいな。

殺人シーン、昔の映画だから仕方ないけど、リアルじゃないのが逆に面白かった笑
女装したノーマン、ロボットみたいで怖かった笑

最後に、俳優たち美男美女すぎるし、演技上手くて楽しく映画を見れた!
ひかる

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