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フレイルティー/妄執のbopapaのレビュー・感想・評価

フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)
4.0
2018年 87本目

統合失調症になって「俺は神の使い!悪魔を滅ぼす!」って言いながら殺人を犯すマヂキチ親父の手伝いをさせられた可哀相な兄弟が大きくなり、その兄がFBIにて捜査官相手にその悲惨な思い出を語るだけの映画です!それしか言えんわ!


という事でこれも掘り出し物、個人的にはめちゃ好みの良作。最近、映画は円盤で観る時は一度観た後にすぐ二回目を「監督による音声解説」などで観直すようにするのがマイブーム。

ともかく音声解説で観るとこのシーンの意味合いはこうだったのか!とか、へぇ〜そんな裏事情が!とか色々楽しめて一粒で二度美味しい。

今作はマジキチ親父を演じてるビル・パクストンさんが監督もやってるので、配役は過去共演した仲の良い人らに色々頼んだ!とか、自分の恩師に、殺される役を頼んだ!みたいな裏話も面白かったですが、それ以上に「このシーン、ほら握手しないようにしてるでしょ?」みたいな、ラストまで見たらなるほど〜!と思える仕草や撮り方がわかってビックリ。

コメディでいちばん好きなビル・マーレイの「知らなすぎた男」と同じ感じで、2回目に観ると各人のセリフに対するこちらの印象が全く変わるのは素晴らしいです、凄いミスディレクション。

主役はマシュー・マコノヒーさん。この人ホントに演技上手いですよね、大好き。演技の途中で目つきとか姿勢とかが変わって別人格のように感じさせる所とか見ると、ホント役者さんって凄ぇな〜といつも思います。

Filmarks上でのレビュー数がめちゃ少ないのは、Blu-ray化もしてないうえに置いてないTSUTAYAもあるので(現に無かったのでお取り寄せサービス利用した)観る機会が少ない映画だからなのだと思いますが、これは「隠れた名作」なんかで済ませるのは勿体ないくらい面白かったです、オススメ。
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