ヤンデル

アバターのヤンデルのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
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・ジェームズ・キャメロン監督の映画には毎回、強い女性を好んで登場させている。本作では「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーも出演。

・公開当時はキャメロンの元妻のキャスリン・ビグロー監督「ハート・ロッカー」とアカデミー賞を争って話題となったが、キャメロンとしては「タイタニック」で作品賞を受賞しており、あまり意欲はなかったという(ハート・ロッカーが作品賞を受賞)。

・主人公のジェイクが下半身不随の退役軍人であること、森へのガス弾、火炎放射機などはベトナム戦争を思わせる描写になっている。

・ベトナム戦争というテーマではジェームズ・キャメロン監督は「ランボー2」の脚本も手掛けている。

・ナヴィにとって大事な大木を倒されるシーンはアメリカ人には911のテロを思い起こさせる展開。

・ジェイクがナヴィにとって救世主的な扱いになっており、最後には人間としてのジェイクからナヴィとして復活する点もキリスト教的な表現になっている。「ターミネーター」シリーズでも、ジョンがキリスト、サラをマリアに重ね合わせている。

・ジェイクのビデオログの回想を語りとして物語が進められるが、これも「ターミネーター」のサラの語りや、「タイタニック」での現代のシーンからの回想など、キャメロンがやってきた手法。

・ナヴィたちの土地には地球人にとって貴重な鉱石が眠っており、エネルギー源にもなる描写がある。未開の地に対して、欧米が資源のために侵略してきたことを象徴させている点は「ブラックパンサー」の設定にも似ている。
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