上海十月

流れるの上海十月のレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.0
成瀬巳喜男作品を見続けていると男と女のだらしなさが品よく描かれている。本作は、三大映画女優共演で高峰秀子以外の配役は、小津安二郎と同じようだ。しかし、これほど女優陣だらけの映画も珍しい。杉村春子が小津作品同様アクセントになる。高峰秀子の「玄人なのに素人のようにしていて。」と言うのが粋な感じな台詞だ。品よく描かれているが結果どっちにしろ流れるまま、どこにたどり着くのだろうか。成瀬巳喜男作品は、無常観が漂う。
上海十月

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