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ゲルマニウムの夜のpakeのレビュー・感想・評価

ゲルマニウムの夜(2005年製作の映画)
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役者として新井浩文が好きなので、大森立嗣監督の作品なら観るしかないと思い。
同監督の「光」の予告かなんかで出てきてテンションあがった記憶。

冒頭のバッファローと雪が尊くて印象的だった。

原作を知ってる人からすると…な感じかもしれないけど、孤独な若い男が宗教に身を置くっていう設定に常時惹かれてしまう私なのであった。ただ彼の場合は、冒涜の限りを尽くし神の出現を待つ、というので初め戸惑った。

セックスはセックスのままだし暴力は暴力のまま、救済や罪というワードと結び付けづらかった…いや結び付かなくて良いのか。「だって世界は変わらない」こんな僕が罰されないのは、神が居ないから。「ゆるしていれば良いんだから、神も先生も気楽だな」

ひとり簡素な部屋でラジオ聴いてるのとか、冒頭らへんの、雪の自然・エグい神父・孤独な彼が繰り返しカットされる感じは、期待したような雰囲気で心がじんわりした。
彼の懺悔を聞くまで、あまりにも男に神秘がなく冒涜でびっくりした。私もまだまだ甘いですわっ

兎に角、男が気持ち悪い(エロもグロも)ので苦手な方は注意。というか観るべきじゃない。邦画だから身近に感じて余計そう思うっていうのあるかもしれないけど、良くも悪くも過去1気持ち悪かった。
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