デヴィッド・リンチはLAのストリップクラブでよくおっぱいを見ながら脚本を書いているらしい。反面、そう語る園子温はおっぱいに貪りついてるだけだったらしい。「本当に幸せな人間というのは気楽になれた人間だ」とコズモは言う。机に向かわずに、ストリップクラブで仕事なり、勉強なりをしたっていいじゃないか。もちろんおっぱいを見に来るだけだっていい。コズモは借金にまみれても、人を殺しても、ストリップクラブのことを想い続けていた。取引きがなんだ。劇場に戻らないければ。だからそそくさと裏口から帰る。今日も今日とて、すばらしい人も、いやらしい人も、おっぱいを見に来るんだから。客を喜ばせてやろう。現実を忘れさせてやるんだ。いやはや、おっぱいを抜きにしてもコズモの生き様に拍手を送りたい。
