だいち

おおかみこどもの雨と雪のだいちのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.0
自分の人生を決める。

ふわーとじわーとやさしくなれる映画。
時かけとサマーウォーズを経て描かれる子どもと親の成長物語。
両手に抱き抱えていた子どももいつしか自分で歩き、考え、そして自分の居場所を見つけていく。
おおかみと人間のハーフというファンタジー要素はありながらも、迷いながら成長していく様は見ていて共感してしまう。
子どもがずっと子どものままでいられないように、いつしか親も成長を受け入れていかなきゃいけないんだなぁ。

自分にもし子どもが出来たらこの映画を見てどう感じるのか楽しみ。子どもが成長していくことって、なんて素晴らしいんだろう。

アニメーションも相変わらず素敵で、それさえも癒されてしまう。当たり前だけど、土と緑と一緒に生きていく大切さを感じます。


210808レビュー

それぞれの行先。

もう何度目の鑑賞だろ、ようやくのレビュー。時をかける少女やサマーウォーズとは違い、ゆっくりゆったとりとした映画。バトルもない。劇的な展開もない。
ただ、二人が出会い、いつしか子供が生まれ、成長していく物語。でも、子どもは狼と人間のハイブリッドで、そこがしっかりと物語の根幹に据えられていて、好き。

二人の出会いも、関係を育む描写も特別はことはないんだけれど、ずっと観ていられる。子ども二人の成長も。子どもより大人に刺さるアニメ映画かもしれない。

黒木華のナレーションが透き通っていて、綺麗。そして、声優陣それぞれがしっかりキャラクターに溶け込んでいて、スッと入ってくる。

嵐の時の非日常感、好きだな。
いつもはしない話をしたり、聞いたり。

しっかり作り込まれた美しいアニメーション映画でした。
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