日本人が日本人を殺す。
冒頭にもある、包丁をどう使うかは、使う人の知性と理性によるものだと感じる。それに尽きる。
最高裁で無罪を勝ち取れたことは、唯一の光明ではあるが、金子さんにとってはあまりにも時間を使いすぎてしまったなと寂しく感じる。
日本人と日本社会が、金子さんを殺してしまった。残念でならない。
東出さん演じる金子さんは、プログラムに対してまるで子どものように無垢で探究心溢れる人物像だったことも考えると許せない。
事件に興味があるから見れたけれど、演出的には見やすい映画ではない。愛媛県警のシーンとかはいらないのかなと感じてしまう。